STORES(ストアーズ)の送料設定と送料の考え方

キッチンのメンバーさんから相談を受けたので回答します。

Q:ネット販売でも販売許可証が必要か?
Q:ネット販売で送料込みの価格設定にするつもりですが、本州各地が近場より100〜200円プラスに対し沖縄は1.5倍、北海道は2倍の送料がかかるため別途もらうには価格に最初から想定して反映させるのか別途いただくのか?
Q:その場合ストアーズでの登録の仕方は?
Q:予約販売の設定方法は?
Q:ご近所さんから直接買いに行きたいと言われたら?

ネット販売では許可証が必要か?

例えば、メルカリに手作りお菓子を出品する場合は、許可証の写真も合わせて掲載する必要があります。

でも、ネット販売(STORES.jp)の場合は、「食品販売には許可証を提示せよ。」という規約はありません。

なので、提示しなくてもお店は作れます。

ただし、「菓子製造許可のある工房や工場で作った。」という事実は必要。

これはSTORESを使うbaseを使う以前の法令遵守の問題。

結論としては、ネットショップ上に下記のように表示しておけばOK。

許可・資格等:食品衛生責任者(製菓衛生師)、菓子製造許可

これを提示していない店舗は違法製造(モグリ)の店舗ということになりますな。

ネットでは、「資格:製菓衛生師(食品衛生責任者)」の表記だけで違法販売している人も多いですが、消えていくのは時間の問題。

送料の考え方

結論から言うと、送料無料は最強

言い換えると、一番売れやすい。

お客さんにしてみれば、計算する必要もなく、「あといくらで送料が無料になるの?」と考える必要もなく、支払うのは見えている商品代金だけなので安心。

よって、ポチッとしやすくなりますよね。

ただ、売り手としては、送料をほんまに無料(売り手負担)にしてしまうと損することもあるので、「送料無料」にする場合は、しっかり送料がペイできる価格設定にすること。

つまり、送料込みの価格にする。

これが大原則。

「ほんまは送料が含まれるんちゃう?」と疑う気持ちを、ぶっ飛ばすぐらい送料無料は強いというのが、今のEC業界。(EC【イーシー】→ネットショップのこと)

もちろん、送料は別できっちりもらう方法もあります。

そこは好みの問題。

送料取りすぎ注意

結局、算数の問題になるけど、送料込みの商品を複数注文された場合、送料取りすぎ問題が発生することがあります。

そこは、「2個セットなら500円割引」などの設定をすることで、送料取りすぎ問題を解決できます。

STORESでは、今確認したところ、「まとめて割」という設定箇所があるので、そこで設定すればOK。

もし、「設定面倒くさ。」と思った場合や、わりとよくセットで買われる商品があるなら、あらかじめ、「割引商品をアイテムとして登録しておく。」という方法があります。

シフォンケーキ(プレーン):3,000円
シフォンケーキ(ゴマ):3,000円
=========================
合計:6,000円

→シフォンケーキ(プレーン+ごま):5,500円(500円お得!)

STORESの送料設定

さて、相談の方は、「基本的に送料込みの価格設定をする」とのこと。

ただ、北海道や沖縄の送料が高くなるけど、「どないしたらええねん?」という設定の問題。

これはめっちゃ簡単で、下記の画像のように設定するだけ。

北海道と沖縄のお客さんには、「ちょっと負担お願いしますね。」というスタイル。

プラスにしたい都道府県のみに金額を入れて、その他の地域は一律0円。という設定。

当社でも沖縄や北海道にもたくさん商品を発送してきましたし、現地のお住まいのお客さんとも電話で話すこともありますが、彼らは、そもそも、「送料は高くなってしかたないよね~(当たり前!)。」と認識しています。

なので、

お客さん「こちら沖縄ですが、送料は?」

お店「1,600円です。」

お客さん「高っ!しまんちゅやんたら~(やめとくわ。)」

とはならないです。

ただ、通販慣れしていない人だと、びっくりするかもしれませんな。

国内ではなく香港から注文が入ったことがあって、そのときは商品代金10万円に対して、「送料も10万円くらいかかるぞ。」と返事したら。

音信不通になったけどね~。

通販慣れしていない人は、そんな感じ。

ご近所さんから「直接買いに行きたい。」と言われたら

販売者の住所を見て「めっちゃ近所やん。直接買いに行こかな。」と思うのはよくあること。

でも、「直接家来られてもなぁ~(困るわ。)(イヤやわ)」と。

そんな場合は、「直接販売はやってないです。通販のみでのお届けになります。」ときっぱり断ること。

もうちょっと角が立たない言い方をしたほうが良いですけどね。

「断る」のも売り手の仕事のひとつ。

それでお客さんを1組失うことになっても、短期的には残念な思いをするけど、長い目で見ると、「あそこで断っとて良かった。」となります。

予約販売の方法

予約販売をする場合は「機能追加」から「予約販売」をONにします。

そうすることでアイテムページで予約設定ができるようになります。

「何月何日に発送」ではなく、「上旬」「中旬」「下旬」という設定です。

常温品はレターパックでOK

送料の話ついでに。

今回の相談者はシフォンケーキをメインに販売されているので、さすがにレターパックでは無理。

でも、クッキーを作って通販をやっている別のメンバーさんは、郵便局のレターパックを利用しています。

ちゃんと梱包さえすれば、ポストに放り込むだけなので楽なうえ、送料も400円~500円程度。

その他、送るときの形状によっては宅急便コンパクト(ヤマト運輸)なども、わりと安く全国発送ができるのでオススメ。