マルシェで焼き菓子やパンを販売しようが、お店を持ってカフェやケーキ屋さんをしようが、お客さんは4種類。
それをわかっているのと、わかっていないのとでは、使う時間もエネルギーも全然違ってきます。
世の中「全ての人がお客さん」なんて思っていると、すぐに消耗してメンタルがやられてしまいます。
では、4種類のお客さんそれぞれを見ていきましょう。
ひやかし客
言い換えれば、買う気が一切ない人、商品にまったく興味がない人です。
ショッピングモールのアパレルショップにふらっと入って「見てるだけぇ〜」の人ですね。
また、「ひやかし客」と言うと、聞こえは悪いですが、自分自身も状況によってはひやかし客になります。
例えば、ご飯を食べて満腹になっている時は誰でも、すべての飲食店にとって、ひやかし客になります。
これ以上食べる気はないわけですから。
販売者としては、ひやかし客は、まず第一に切り捨てるべき人。
ひやかし客に買ってもらうなんて、新婚の人に「私と結婚しようや。」と説得するぐらい超絶に難しいです。
ちなみに、マルシェでも「安くならへんの?」とか「まけてや」という人もたまにいます。
交渉のうえ割引販売するスタイルでない限り、この種の人も単なるひやかし客です。
見込み客
文字通り、買う見込みのあるお客さんです。商品に興味がある人です。
旅行会社の前でパンフレットを手に取って、じっくり見ているような人。
昼休みにお腹をすかせて飲食店街を歩いている人。
ネット検索で「焼き菓子の詰め合わせ」とか「ギフト用クッキー缶」などと検索する人。
何かを買う可能性のある人のことです。
当然ですが、販売者は、ひやかし客より見込み客に集中しないといけないと言うことは、簡単にわかると思います。
普段の販売活動では、ひやかし客を切り捨てて見込み客お探しモードになるだけで全然楽になります。
ひやかし客には、いくらアプローチしても買わないわけですから、無駄な努力、エネルギーや時間の浪費になってしまいます。
お客さん
実際に買ってくれた人が、初めて「お客さん」になります。
当店(カフェ)では、入店したならドリンクなりご飯なりを注文するので、注文前でもお客さんです。
ただ、同じお客さんでも、クレームばっかり言うような人は、一旦お客さんにはなったものの、運営面ではお客さんではなくなります。
カフェをやっていると、たまに変な人が紛れ込みます。
そんな時は、女性スタッフも塩対応を徹底して「来ないよう」に仕向けていきます。
そう言った人も金銭的な売り上げはプラスになりますが、接客する女性スタッフの精神的なマイナスになるので、質の低いお客さんは排除していきます。
つまり、お客さんには、どんどん来てほしいお客さんと、来なくていいお客さんに分かれます。
販売者として集中するのは、言うまでもなく、どんどん来てほしい良質なお客さんです。
「買ってくれたから」と言って、その時は一旦感謝はしますが、金銭面以外でマイナスになるような人は、お客さんからは除外します。
ファン
顧客やリピーターとも言います。
定期、不定期関係なく、あなたの作る焼き菓子やパンを気に入ってくれて「継続的に」商品を買ってくれる人です。
販売者としては、「ファン(顧客)をいかに作るか?」と言うのが最終目標であり、普段の活動で一番エネルギーを注がないといけない点です。
なので1回買ってくれた人には2回目買ってもらえるように、2回買ってくれた人には3回目買ってくれるように対策をすることが大事です。
ここで、ひとつめちゃくちゃ重要なことを。
それは、「何もしなければファン(顧客)は離れていく。」と言うことです。
逆を言うと、継続的なリピーター対策が欠かせないってことです。
リピーター対策も、「(新規のお客さんに)リピートしてもらえる」対策と「(リピーターになったお客さんに)リピートし続けてもらう」対策とを分けて行います。
試作も大事だしマルシェに出店して販売したりPRすることも大事。
それ以上大事なのがリピーター対策と言えます。