ネット販売を始めたいけど写真はどうしたら良いの?

焼き菓子の商品写真の撮り方

キッチンのメンバーさんからの素朴な疑問ですね。

質問の内容は、つづいて「自分で撮ったらいいのか?」「プロに頼んだらいいのか?」「専用のスタジオ借りて取るのがいいのか?」など。

ネット販売における「写真」について、かんたんに説明します。

焼き菓子の写真はどう撮ればいい?

商品写真を時分で撮るべきか、プロに頼むべきか。

これはケース・バイ・ケースです。

お菓子を含め、ネット通販における商品写真は「プロが撮ったきれいな写真」だったらええっちゅう話ではないです。

食品の写真は、それを見たお客さんが、「おいしそう。」「欲しい。」「買いたい。」と思ってもらえるかどうかが第一です。

かっこいいとかおしゃれとかは二の次。

見た瞬間「おいしそう。」と思ってもらえるかどうかが決め手です。

だから、プロに頼めば良いって話でもないんです。

食品の撮り方を知ってるプロに頼むと

焼き菓子を始め、食品の商品写真は、「おいしそう。」と思ってもらうのが第一。

そのことをわかっていて、「おいしそうに撮れる」技術を持っているプロのカメラマンに頼むと、それはお金を払っただけの価値が効果として現れます。

当社の関連会社(エビフライとかそっち系の食品製造業)が、1年位前に楽天市場に出店しました。

これだけ通販ショップがあふれている中、今さら出店したわけです。

通販参入としては遅すぎ中の遅すぎで、めちゃくちゃビギナーです。

でも、商品写真がバチっと決まっているで、かなり売れてます。

いくらか忘れましたが、数十万円はかけてます。

商品写真の撮り方を理解している業者に頼んだからこそ、良い滑り出しになっているわけです。

もし、プロのカメラマンに依頼するなら、自称カメラマンも多いですが、売れる写真の撮り方を理解しているかどうか?が選び方のポイントになります。

※【注】個人で楽天出店は「やめとけ」です。金だけかかって終わるパターン。

焼き菓子業界

「じゃ、わたしも、『おいしそう』に撮ってくれるプロに頼もう。」なんて思わないでください。

焼き菓子屋さんをネット検索してみてください。

腐るほど出てくるでしょう?

そして、各店舗、きれいに、おいしそうに、とても高いクオリティーの写真を用意しています。

もう、このレベルは最低ラインになっているので、同じことをしても、結局埋もれるだけです。

「おいしそうに見えるクオリティーの高い商品写真」は、出かけるときに「靴を履く」と同じレベルで当たり前のことになっています。

良すぎてもダメよ。悪すぎてもダメよ。

ネット通販における商品写真は、けっこう微妙なところがあります。

クオリティーが高すぎる写真を用意してしまうと、商品を手にしたお客さんが「期待以下」と感じてしまう場合があります。

かと言って、ド素人が取ったような下手くそな写真だと、そもそも買いたいと思ってもらえない。

その真中のちょい上、くらいが、実は絶妙ポイントなのです。

実際の商品に比べて、写真が良すぎるとクレーム対象になりますし、クレームを言わずとも(サイレントクレーマー)リピートされなくなります。

個人的経験としては、冷凍のお惣菜をネット通販で買ったことがあります。

商品写真は完成形のおいしそうなやつです。

↓のようなおいしそうなやつ。(例)

でも、届いたのは透明のパックに冷凍された想定外の量の少ないお惣菜。

なんぼ気合い入れて盛り付けても、商品写真のような見た目にはなりません。

しなしな、ぐにゃぐにゃ、色悪い・・・量少ない。

たれへんがな・・・

「やっぱりな・・・」という落胆しかない。

クレームはしません。

だまって、二度とそのお店は使わないだけです。(これをサイレントクレーマーと言う!サイレントクレーマーは得意!)

結局の自分で撮るのが一番ちゃう?

「すでに潤沢な資金がある。(なんぼでも金かけれるで~)」なんて場合はプロに頼むの1つの選択です。

でも、質問してきた彼女は去年9から製造と販売をスタート。

お金にも時間にも余裕はありません。

そんな場合は、自分で撮るというのが一番です。

最近のスマホのカメラは、プロっぽいのが撮れるやないですか。

それで十分なんです。

カメラのプロが納得するようなクオリティーなんて「いらんいらん」です。

一般のお客さんが「わぁ~おいしそおぉ~(*´∀`)」って思ってくれさえしたら100点満点です。

プロには申し訳ないですが、ええカメラの付いてるスマホで十分です。

この撮り方をさくっとマスターする

「ほな、実際、どうやって撮ったらええの?」というとき。

「商品写真の撮り方」をテーマにした本を買ったり、ユーチューブを見たりするのもOKです。

でも、「そんな時間はない。」って場合は、「自分がいいな。」って思った写真を見つけたら、それをとことん真似することです。

真似して撮ってみて、「どこかが違う。」と思ったら違うポイントを見つけて、それを解決していきます。

何回か繰り返して、見本に「まあまあ近づいたな。」と思ったら、それを公開。

それくらいで良いです。

写真知識も技術もない人が、いきなりプロみたいな写真は撮れません。

いい写真を真似ることからスタートです。

お菓子作りでも同じですよね。

プロのレシピを真似るところから始めますよね。

写真の場合は、「撮るだけ」なので、手間も暇も、お金もかからないです。

「撮る」→「チェック」→「修正点発見」→「撮る」→「チェック」

それを、空き時間を見つけてやればいいです。

お客さんは、商品写真のクオリティーは求めていません。

お菓子のクオリティーを求めています。

商品写真は、それを伝えるための手段でしかないということは忘れたくないですね。