ほんまによく聞かれるんで、販売するお菓子の値段の決め方について回答。
こんな人は例外
お菓子作りをする人にはいろんな人がいます。
「結果プラスにしたい。」という人もいれば「トントンで十分。」あるいは、「多少赤が出ても、買ってくれた人が満足してくれたら、わたしも満足。」
値段を決める場合、「結果、プラスにしたい。」と思っていない場合は、あまり値段のことは考えなくていいでしょう。
でも、「プラスにしたい。」という場合は、しっかり考えて値段をつけることをオススメします。
と言っても、そんなに難しくないですが。
原価の3倍とかウソ
原価の3倍などとよく言われますが、あれはウソです。
ウソと言うと言い過ぎですが、飲食店などのデータを見たときの「結果論」です。
「3倍(原価率約30%)で値段設定しておけば、お店成り立つよね~。」
「2倍(原価率50%)とかやと、厳しいよねぇ~。」
「だいたい、世の中、そんな法則になってるわな。」というだけの話です。
なので、原価率30%ということにこだわる必要はないです。
「客層」を見て値段決める!
マルシェに出店して、お菓子を販売するなら、まず見るのは「客層」です。
値段は客層を見て決めます。
先日、「フリーマーケットに出店したいんです。」という人がいました。
おそらく、「マルシェ」と「フリーマーケット」をごっちゃにしてるんやと思いますが、フリーマーケットとかに出店なんかしたらあきません。
フリーマーケットの客層ってどんなんでしょうか?
行ったことがある人ならわかると思いますが、「安く買ってナンボ。」の人たちばかりです。
古着のTシャツに500円と値段をつけていても「おっちゃん、これ100円になれへん?」
こういう客層です。
そーいう場ですからね。
そんなところで、気持ち込めたお菓子を売っても素通りされるか値切られるかがオチです。
「お金を使いたくない」客層のところに、「プラスで終わりたい。」と思う出店スタイルは無茶です。
マルシェによって客層はバラバラ
いろんなマルシェが開催されていますが、マルシェごとに客層が全然違います。
フリマ寄りのケチケチ人種が多いマルシェもあれば、値段のことを気にせず「モノ見て」サクッと買う層が多いマルシェまで。
「自分が出店するマルシェに来るお客さんが、どんな人が多いか。」
これを見て値段を決めます。
だから、出店したいマルシェがあれば、一度は出店者目線で下見に行くことをオススメします。
出店者の顔ぶれや、商品や値段、パッケージにディスプレイなど、しっかり見ておく必要があります。
「マルシェ」と名乗っていても、フリマのごとくガラクタを売るような店舗が紛れていることもあります。
そういうマルシェは、言い方悪いですが、ちょっと客層も悪くなります。
逆に、「オーガニック」など明確なテーマがあるマルシェの場合は、値段よりも質を気にする人が多くなります。
出店予定のマルシェが、「どっち寄り」なのかということを、ウェブの情報はもちろん、現地に行って、自分の目で見て確認しておくことが大事です。
また、出店者同士の横のつながりからの情報は、めちゃくちゃ役に立つので、いろんな人の話を積極的に聞くのが良いです。
お客さんが納得して買う値段が正解
メンバーさんの中にクッキー3枚を5,000円で販売している人がいます。
1枚の大きさは8cm角ぐらい。
マリー(ビスケット)くらいの大きさやったと思います。
特殊な材料などを使っているのもありますが、その値段でビュンビュン売れています。
要は、原価がなんぼだろうが、パッケージに何を使おうが、売り方がどうであろうが、お客さんが納得して買ってくれる値段なら、それが正解なんです。
販売者にとってベストな値段ですが、これは、各自、経験を通じて見つけるほかないです。
頭で考えても出てこないです。
出店して、販売現場でお客さんと接したり、あれこれ試すことで見えてきます。