納品書・請求書・領収書・見積書は必要か?

キッチンメンバーさんから質問を頂いたんで、今回は各種書類について。

その前に、質問大歓迎なんでメールでどしどしお寄せくださ~い。

ホームページに書けることは書きますが、実は書けないことがけっこうあったりします・・・

最近も、うわめっちゃ書きたい!しゃべりたい!(興奮)ってことがありました。

でも、書くのはちょっとマズイ(-.-;)みたいな話ですね。(危険な話とかではないですよ。)

さて、無駄話はそのへんにしといて、今回は書類について。

簡単に説明

ネット通販で個人に商品を送るのもビジネスです。

ビジネスの現場ではいろんな書類がありますが、その代表例4つを簡単に説明します。

納品書

納品したモノを確認するための書類です。

当店(カフェ)では、業者がいろいろなモノを納品してくれますが、10アイテムや30アイテムなど数が多いと、注文内容と間違っていることがけっこうあります。

なので、納品時に納品書を見ながらとどいた品に間違いがないか確認します。

そういったシーンでは納品書はめちゃめちゃ活躍しています。

でも、ネット販売のほうでは、そんなに多くの種類を送るわけではないので、「納品書は省略します。お届けの品メールでご確認ください。」でも問題ないです。

普段、ネットショッピングをする人も多いと思いますが、納品書が入っていないこともよくあると思います。

請求書

これも文字通り「なんぼ請求しまっせ」を書いた書類です。

請求書には注文内容や金額、振込先などを書いて、「いついつまでに振り込めよ。」といった文言も添えておきます。

領収書

「たしかに1万円頂きました。」というときに、受け取ったがわが発行する書類です。

領収書がもっとも重要になるのは、現金取引のときだけです。

領収書がないと、

「先週1万円払ったやん。」
「いや、もろてないで。」
「なんでやねん。はろたって!」
「もろてないもんはもろてない。」

というトラブルになりますし、どちらも証拠が残っていないので、お互い譲らない場合は、トラブルはもっと大きく育てることができます。

また、確定申告などのときにも領収書がないと、どんな出費だろうと認められないという点も重要です。

一方、銀行振込や代金引換、クレジットカードや電子マネーなど。

これらはすべてデジタルの記録が残るので、基本的に領収書はいらないです。

銀行振込した人が「領収書くれ。」と言ってきたら発行してあげればよいです。

見積書

お菓子の個人販売のときに「見積書を作る」ということは、ま~~~まずないと思いますが、可能性ゼロとはいえないです。

例えば、自分が作っているお菓子が、ちょっと有名なお店や企業から「販売して欲しい。」とか「卸して欲しい。」などと声がかかったような場合。

そんなときに、最初に渡すのが見積書です。

特に「卸して欲しい。」という場合は、先方は、一般の小売価格より安い「卸値」で仕入れることを期待しているので、小売価格のまま売ってしまうと「こいつアホちゃうか。卸言うてるやん。」みたいな話になるわけです。

実は、少し前にそういうことが、そういうことがありました。

個人でお菓子を作っている人で、言い方悪いですが「あまり商売慣れしていない。」ので、「卸し」言うてるのに、まんまの価格の請求書を送ってきたわけです。

まあ~、取引の段階でしっかり決め事をしていなかった、こちらが悪いんですけどね。

個人か会社(店相手)か

各種書類をどうするのかは、相手が個人なのか企業やお店なのかで、分ける必要があります。

相手が個人の場合、基本書類はなしでも法的にも問題ないですし、困るお客さんもほとんどいません。

マルシェで買い物をすると、レシートすら渡されないのが普通ですよね。

通販では、お届け商品に「納品書」が入っていないことも多いと思います。

個人さん相手の場合は、また別の機会に書きたいと思いますが、納品書なんてゴミで、そよりも、リピートを促すためのチラシ類がめちゃめちゃ重要になってきます。

企業やお店相手の場合

企業やお店などと取引する形態を、BtoB(ビー・トゥー・ビー)と言います。

ビジネス・トゥ・ビジネスの略です。

そのような場合、人もいろなん人がいるように、企業やお店もいろいろなんです。

なので、相手によってやり方や、要求してくる書類も変わってくるんです。

そこがめんどくさい、といえばめんどくさいですが。

例えば、当社の通販では、取引先が◯◯市役所とか◯◯保健所とか、官公庁のこともよくあります。

これがまた、究極まで面倒くさくて、商品1個1万円のものを売るにも(1)見積書(2)請求書(3)納品書(4)領収書のフルセットを要求されることも、まだあります。

しかも、各書類には会社の代表印を押せとか、官公庁側が用意した複写式書類に「手書きしろ(昭和か!)」なんてのもあります。

書類関係でもっとも面倒なのが、このような官公庁ですが、民間の企業や会社はそこまで面倒くさくないと思います。

今は、デジタル化を進めている企業も多いので「請求書はPDFをメールで送ってくれたらええよ。」みたいなノリの企業が多いです。

現場系、水道工事の兄ちゃんも「請求書はメールで送って。」でした。

「相手に聞く」に限る

とは言え、古い体質の企業、古い考えの人、古い手段しか使えない人もいるのは確かです。

取引のたびに請求書を作ったり納品書を作ったり、あるいは領収書を作ったり。

他の仕事もあるのに、できたら省略したくなるものです。

なので、最初は型どおりの書類などで取引を開始して「ところで、毎回納品書入れてるけどいる?」とか「銀行振込やったら領収書なしでもいい?」などと聞くのが良いです。

「領収書とか別にいらんのに。」と思っていて、先方から親切に言ってくれる場合もありますが、なかなか、そういった親切な企業やお店、人は少数派という印象です。

ビジネスを進めていく上で絶対に必要なのは、現金取引時の領収書ぐらいです。

それ以外の書類は、さほど重要ではないです。

取引相手との関係の中で、「省略できるものは省略していく。」くらいの気持ちでよろしいかと思います。

個人さんは注意!消費税

「インボイス制度」と言う言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

例えば、パンを作ってどこかのお店に卸す。請求書を作る。

このとき、今までは個人でも「消費税」と書いて、8%なり10%なり取っていた人もいるんですが、それが法律によってできなくなります。

消費税を相手に請求できるのは【国に登録した人や企業だけ】になります。

お菓子販売、パン販売など、個人で、卸し販売や委託販売をする人には、めちゃくちゃ重要なことであり、気をつけてほしいことです。

まだ、制度は本格的にスタートしていませんが、登録もせずに、今後知らずに請求書に消費税を入れて請求すると「は?なんで消費税入ってんの?おかしいやろ。」みたいな話になるので、しっかり情報を確認しておいてください。