9月25日、10年以上続く名物!?マルシェ(屋外)に「ドリンク専門店」としてテント出店してきました。
このマルシェは今回で3度目ですが、毎回学ぶこと、気づくこともたくさんあったのでキッチンのメンバーさんにシェアしたいと思います。
お菓子やパンの販売ではないですが、「参考になることもあればいいな〜(//∇//)」と思います。
良質なマルシェ、3つの条件
今回3度目の出店になるこのマルシェですが、とにかく質が良い!
「毎月出店したい!」って思えるほどです。
実際、毎月出店してます(^_^;)
このマルシェのように良質なマルシェとはどんなものなのか、3つのポイントがあるのかなって思いました。
来客数が多い
連休最終日の9月25日(日)は気候に恵まれて、とにかくお客さんが多かったです。
出店数もそれなりに多いのですが、来客数と出店数のバランスがとれていて、多くのお店が「大忙し」な感じでした。
コロナ以前には、「もっと多かった。」と言いますから、今後もっともっと増える(戻ってくる)でしょう。
めちゃくちゃ楽しみです。
客層が良い
そしてお客さんの層も良いです。
このマルシェを楽しみに来場するお客さんが多く、滞在時間も長いです。
お一人さま、カップル、夫婦、家族連れ、お友達と、子供同士などなど、老若男女、そして、まだまだ少ないですが外国人もちらほら見かけました。
「お祭り」を楽しみに来ている感じの人が多く、「フリマ」のように「安く買うだけが目的」の客層とは対照的です。
雑貨や洋服が好きな人、お菓子やパンが好きな人、いろいろです。
個人が作っている個性的な洋服や雑貨のお店もたくさん出店しています。
マルシェ自体にに集客力がある
長年開催されているマルシェのため、認知度も高く、この日を楽しみに来るお客さんが多いです。
ロハスフェスタほどじゃないですが、そんなイメージです。
出店側もお客さん側にも、「よく知られている」という感じです。
もちろん、初めて来場される方もいます。
場所柄、たまたま通りがかった人が会場に入ってくるパターンは少なめかな?という印象です。
焼き菓子出店多数
さて、気になる焼き菓子のお店に限って言うと、けっこうな店舗数でした。
10店舗以上はあったと思います。
なので、焼き菓子をメインで、このマルシェに出店するなら、「なんのへんてつもないお菓子」では、厳しいかもしれません。
個性があり、’ウリ’もわかりやすいのが良いと思います。
結果は、、2時間半で完売も…悔しい(>.<)
今回、アイスドリンク2種での出店でしたが、涼しくなってきたので、「真夏より少なめでええか。」と言う判断が大間違いでした。
(T_T)
設営を終え、9時30分から販売を開始しましたが、2時間半後の12時過ぎに完売してしまいました。
このマルシェは9時〜15時がメインです。
(正式な開催時間は9時〜16時)
あと3時間分でも用意してたら倍近い売り上げになっていたはずです。
完売は気持ちよいものですが、売れるチャンスを逃してしまったのは悔しいです・・・
このマルシェでは、いつもなら14時くらいから片付け始めるお店も見かけますが、この日は、ゆっくりするお客さんが多かったのもあって、他の店舗さんは15時を過ぎても全然片付ける様子もなかったです。
にも関わらず、当店は、早々に完売で無人店舗状態で放置でした。。。
3、4、5、9、10、11月は狙い目
暑すぎる時期、寒すぎる時期、雨の日はお客さんも少なく、暑さや寒さで落ち着かないのか、歩くスピードも早いです。
でも、3〜5月、9〜11月は、暑すぎず寒すぎなので、お客さんの歩くスピードも遅く、「各ブースなにを売ってるのかな?」という感じで、ゆったりじっくり見てくれます。
なので、この時期は売り上げも取れるし、アピールもしっかりできるタイミングと言えます。
10月の申込みはこれからなので、しっかり対策していきたいと思います。
完売はラミネート効果!?
200点店舗以上出店するこの大型マルシェ。
店舗の配置は不規則ですが、会場は右回りでも左回りでも、お客さんは会場全体を満遍なく回ることができるようになっています。
各店舗、木製のA型看板やちょっとしたオブジェなど、いろいろな工夫でアピールしています。
当店は、コンビニ印刷できる最大サイズのA3の用紙に、ドリンクの写真を印刷してラミネート加工。
店舗前に張り出しました。
これが、かなりわかりやすかったみたいで朝からビュンビュン売れた理由のひとつかなって思います。
これまでは、黒板にチョークでメニューを書くだけの控えめなアピールでしたが、「写真」の効果は、やはりデカイと感じました。
ドリンクに関わらず、「どんな商品を売っているのか。”ウリ”はなんなのか。」を、お客さんが見て一撃でわかる「写真」は用意しておいた方が良いと思います。
手作りの椅子とかペーパークラフトなどは、実物が目に入ってくるのであえて、写真はいらないですが、お菓子の場合、個包装をしてしまうため、中身が見づらく、それだけでは「おいしそう。」感を出すのが難しいと思います。
お客さんにとって文字は「読む時間」が必要です。
でも、写真は瞬時に理解できます。
ぜひ、余裕があれば写真で商品アピールをしてみてください。
注意点としては、たくさんベタベタ貼ってしまうと、逆に見てくれなくなります。
多くても7枚くらいまでに押さえたいところです。
※当キッチンにはA3サイズ対応のラミネーターがありますので、ご自由にお使いいただけます。
お客さんの行動
このマルシェを楽しみに来ているお客さんが多いので、サクッと気に入ったものを買って帰るのではなく、2時間も3時間も滞在して、じっくり見てまわります。
焼き菓子やらパンやら、その場で食べられるものを買って、ベンチに座って食べながらおしゃべりして。
そしてまた会場をお散歩。
同じ人が何回もテント前を通ります。
「この真っ黒に日焼けしたオッサン5回目やんw。」とか。
当店の場合は、ドリンクを買ってくれたお客さんが会場を一周、二周して、空のカップを置いていきます。
(会場にはゴミ箱がないので、「カップは回収しますね。」と一声かけていました。)
そして出店者もお客さんになります。
「お隣さんが買ってくれた。」
「お隣さんのを買った。」
というのは良くある話です。
朝の設営の時には、ぜひ挨拶しておきたいですね。
といっても、「おはようございます。よろしくお願いします。」だけでオッケーですが。
このひとことがなければ、「この人は、他の店舗とコミュニケーションを取りたくないタイプの人」というふうに見られかねませんよね。
お互いお客さんがいない時は、ちょこっと話をするなど、コミュニケーションをとると出店の楽しさも倍増です。
毎回出店場所が変わる対策
当店はこのマルシェに関しては新参者なので、出店のたびに場所が変わります。
今回は、正方形のテントの四面をお客さんが通過する場所でした。
でも、ドリンクの写真やメニューを出していたのは一面だけ。
四面ともアピールできてたら、結果はもっと違ったのかなと思いました。
想像力不足と準備不足です。
次回に活かしたいと思います。
ちなみに、他の店舗を見ていると、そのことをよく理解していて、ほぼ4面を使ってアピールしていました。
マルシェはまだまだ現金!
PayPayやクレジットカードなど、他の決済方法が使える店舗もたまに見かけますが、ほとんどの店舗は「現金のみ」でした。
60歳を超えるような出店者も多いので、このマルシェに限って言うと、現金決済メインは当分変わらないでしょう。
なので、お釣り切れに注意!です。
当店は、ある程度出店をこなしているので釣り銭切れを起こすことは、まずないですが、お隣の店舗の女性が500円玉を持ってきて「両替お願いできますか?」と申し訳なさそうな笑顔で(^。^;)、やってきました。
「調子に乗って(お釣りで)100円玉ばっかり使ってたら無くなった(°_°)」とのこと。
喜んで両替させて頂きました。
お互い様ですからね。
こんなプチハプニングもマルシェならでは、です。
外国人と子供向け商品
外国人観光客はまだですが、国内在住の外国人の方もちらほら。
今後は、メニューに英語表記も必要だと思いました。(そのうち韓国語や中国語も!?)
お近くのあの国の人も数組いて、いろんな店舗の商品をライブ配信しながら「いーあーるさんすぅ〜」など数えているのが聞こえてきました。
「お前らなにしに来てん!?」という感じで、撮るだけ撮ってなにも買わずに行ってしまう人も多いそうです。
あの国の人には雑貨系が人気のようで当店のドリンクなど目もくれず、雑貨系ブースでひたすら撮影。
店舗の人も相手にしていない感じです。
もちろん、商品を買って帰ったり、真面目に商談したりする人(自国販売用に仕入れ)もいるそうです。
家族連れ以外、子どもだけで遊びに来ているパターンもちらほら見かけたので、「キッズ価格のメニュー」もあればよかったかな、と思いました。
「出店はすべてママさん」だけのマルシェの場合はわかりやすいですが、老若男女となると、「あーしておけば、こーしておけば」といろいろ気づくことがありました。
出店当日のタイムテーブル
当日のタイムテーブルです。
毎回同じではなく、今回のマルシェの場合です。
06:00~07:00 起床、積み込み
車で1時間ほどかかる場所で、搬入が8時~9時なので、それに合わせて起きました。
ふだん目覚ましを使う生活はしていませんが、マルシェ出店のときは別ですね。
目覚ましに叩き起こされます。
前日までに、ある程度準備しておいた荷物を車に運び込みます。
07:00~08:20 買い出しと移動
アイスドリンクの提供なので、氷の買い出しは当日です。
近くの24時間営業スーパーで氷の袋を7袋ほど買い出しして、そのまま移動します。
コーヒー用のミルクとシロップも購入。
真夏は8袋でちょうど良かったので、ちょっと余裕を見て7袋にしました。
※結果3袋あまりましたが・・・
08:20~09:20 会場到着、搬入、ブース設営
8時20分ころ会場に到着。
会場というより搬入場所です。
このマルシェでは、搬入場所と決められたところから会場まで5~60メートルあるかないかくらい、ちょっと離れています。
いったん荷物をおろして、駐車場に車を停めにいきます
その後、アウトドアワゴンに載せた荷物を会場まで運んでいきます。
こんなやつ↓
地面がボコボコ&ガタガタの土なので、台車ではとても運べないのが、このマルシェの(裏!?)名物にもなっています。
初めて出店する人は、それを知らず、運ぶ途中で何度も荷物を激しく崩してしまいます。
指定の場所に到着。
テントを立てブースの設営です。
当店の場合はモノが少ないので30分もあれば完成です。
09:30~12:05 販売
販売できる体制ができたとんたんお客さんがやってきて、「お?今日ええ感じちゃう?」という感触でした。
その感触通り、コンスタントにお客さんがやってきて商品が売れていきました。
最後残っていた2杯分、ご夫婦と思われる2人組に買って頂き、「おめでとうございます。これで完売です。(^^)」と声をかけて終了してしまいました。
早っw
しもた!
やってもた!
です。
12:05~13:00 会場視察のお散歩
在庫切れの状態で店舗に立っていてもすることがないので、会場をぐるっと視察。
今回は欲しいものが特になかったです。
前回は、おばちゃんの売っていた梅干しを買って昼ごはんにしました(笑)。
参考になる店舗などを写真に収めつつお昼ごはんへ。
13:00~13:30 お昼ごはん
会場の近くにコンビニがあったので、おにぎり2つを買って、近くの河川敷のベンチで食べました。
日陰のベンチは満席で、太陽しか当たらないところで、じりじりしながらゆっくりおにぎりを食べました。
あまり、普段コンビニのおにぎりは食べませんが、たまに食べると美味しいですね。
出店者によっては、お昼ごはんも用意してテントで食べる人も多いです。
13:30~14:30 おしゃべりタイム
3回目の出店となると顔なじみができます。
早々に完売になったので、顔なじみの店舗さんに遊びにいっておしゃべりを楽しみます。
と言っても、無駄話ではなく、このマルシェについて「晴れてよかったねぇ~」からはじまり、「やっぱ今日はお客さん多わ。」とか「今日のお客さんはこんな感じの人多いね。」「観光客もけっこうおるなぁ。」、「あの店舗は超人気店ですよ~。(へぇ~しらなんだ!)」とか、そういった話ですね。
14:30~15:00 片付けと搬出
マルシェ自体は16時閉場ですが、あまり遅くなると道路が混んで帰るのが遅くなるので、早めの撤退です。
当店は荷物が多いので2往復で車まで運びます。
知り合いになった店舗さんに「また来月!おつかれさま~」と声をかけながら帰る準備をします。
会場と駐車場がけっこう離れているので、ゆっくり2往復をすると、3、40分かかります。
16:00~17:20 移動(帰宅)
行きは早朝なので交通量も少なく1時間ほどで到着します。
でも、帰りは夕方なので混むところは混んで1時間と20分ほどかかります。
高速も使いますが、いままで渋滞とかにはヒットしていませんが、ヒットしてしまえば、もうあきらめるほかないです。
※実際は、途中で晩ごはんの買い出しにライフに寄ったので帰宅は18時でした。
その後、軽く片付けして18:30にこの日のスケジュールを終えました。
まとめ
今回は、「もっと在庫を用意していればよかった。」の後悔につきます。
準備不足です。
完売というのは気持ち良いですが、「やはりもっと売りたかった・・・。」というのが正直なところです。
マルシェ出店は段取りが9割だと思います。
しっかり段取りしていても、当日、忘れ物やミスは出てしまいます。
当店でも完ぺきに終わたことは1回か2回、あるかないかです。
毎回学ぶことや気づくことが必ずあります。
それも顧みながら出店回数をこなしていると、気づけば行列のできる人気店になるのかもしれませんね。(//∇//)
目の前のアメリカン系の焼き菓子屋さんは、長年出店している人気店らしく、遠方からわざわざ来るお客さんもいたり、客足も絶えず、スタッフさんも忙しそうでした。
勝手な経験則の見積もりですが、そのお店、5〜10万円は売り上げていたのではないか?と思います。
でも、いろいろなマルシェがありますが、1日で1万円でも売り上げれたら大成功と言えると思いますよ〜(ひとり出店の場合)