先日、見学に来られたのは近い将来猫カフェを開業するという50代の女性。
しかも、大阪→ビュ~ン→横浜で。
必要なことは、ほとんど理解していたので世間話でおしゃべり。
今回は、知っている人には当たり前、知らない人は永遠に知らない。
そんなこと。
借り入れ【かりいれ】と借金【しゃっきん】の違い。
借金言うな
カフェを開業する場合、たいていは借り入れ【かりいれ】をする。
これを借金【しゃっきん】と同じ意味で捉えている人は、まちがい。
借り入れと借金はちゃいまっせ。
借り入れは、別の言葉で言えば資金調達という意味。
ポジティブな話というか、事業を開始するときに、どこの会社や個人も、ふつうに行う手順のひとつ。
ギャンブルで失敗して生活費を借りる。
借りる根本原因がネガティブなのが借金。
混同しないようにご注意。
資金を貯めないと、は間違い
これはまた別の女性ですが、「お店をオープンさせるため一生懸命資金を貯めている。」と。
「開業決まってたら借りたら一瞬やで。」
「え!?そうなんですか?」
「そうよ。当たり前のあよ。」
典型的な勘違いの人だったけど、見学がキッカケで、おそらく、もう準備しているのではないかと。
日本政策金融公庫(略してコウコ)
資金を調達するときはコウコに行く。
これで資金はすぐに調達OK。
それでお店を開業する。
しんぷる、かつ、かんたんな方法。
「子供の学費が・・・」と言うときも、喜んで貸してくれる素敵な国(財務省)が作った機関でございます。
「今すぐカフェを開業したい。」と言った場合は、悠長に自己資金を貯めるより、借りに行くのが正解。
カフェでもなんでも、ビジネスはタイミングが命。
チャンスを逃さないよう、フットワーク軽くサクサク行きたいところ。
マルシェ販売実績でオケ
ちなみに、販売実績がない場合は貸してくない。
カフェ(飲食)で働いた経験もないのに「貸して~」と言っても、信頼性・信用がないので、貸してくれない。
かと言って、「3年とか5年カフェで働かないといけないか?」というと、そこまで厳しくない。
マルシェ出店1年間とかでも、全然実績。
1回2回は厳しいかな。
何回とは決まってないけど、「十分実績ですな。」と認められるぐらいの回数かな。
で、「出店しました。」だけではダメで収支の記録もキッチリつけて提出する。
ここ重要。\_(・ω・)
足し算、引き算、掛け算、割り算ができること。
借りると良いことだらけ
資金を借りることをネガティブにとらえている人は、がんばってポジティブに捉えられるよう、毎日マントラを唱えましょう。
借りる。
良いこと。
(ー人ー)
借りる。
素敵なこと。
(ー人ー)
借りる。
嬉しいこと。
(ー人ー)
借りる。
わくわくすること。
みたいに。
「貧すれば鈍する」と言う言葉があるように、人間はお金が減ってくるとメンタルも窮屈になる。
でも、借りたお金でも口座にたっぷりはいってると、気持ちに余裕がでる。
ここがミソ。
気持ちに余裕がでると、アイデアも出やすい。
変な社会
借りたものは返さなあかん。
そらそうよ。
でも、あまり、その義務感を自分に乗せてると肩凝っちゃうよ。
「ちょっと返済厳しいかなぁ~」というとき、
借り入れを返すために、また借り入れをする。
それが、ふつうにできる変な社会ニッポン。
裏技でもなんでもなく、どこの企業もやってるお手続き。
借金を返すために借金の上塗り。
これは破滅へのカウントダウン。
でも、「借り入れを返すために借り入れ」は、事業継続のナイスアイデア。
ま、簡単に言うと。やけどね。