焼き菓子やパンを副業で販売したい。
あるいは開業したい。
そんな女性には、まずはマルシェデビューからがオススメ。
理由は簡単。
思い立ったが吉日。
たった2日で販売者デビューできるから!
1日目:菓子製造許可付きキッチンで作る!
2日目:マルシェに出店して販売!
自分サイズの副業、起業をする女性がどんどん増えてます。
マルシェで販売するための許可
食品を販売する場合には100%許可が必要です。
と言っても、その都度、保健所に申請するとかではないです。
焼き菓子やパンの製造の場合は、当キッチンのような設備の整った菓子製造許可のあるキッチンで作ること。
それだけです。
↓この許可証があるかどうかです。
自宅や許可のない場所で作ったものを販売するのは完全に違法行為(通称闇製造)になってしまいます。
闇製造と聞くと、なんか違法薬物を作っているような印象を受けてちょっと恐ろしいですね。
「あの人のお菓子闇製造らしいよ。」なんて聞くと食べる気も失せますよね・・・
食品はお客さんが食べるものですし、何より命に関わりますから、そこだけは違反するのは絶対に避けたいところです。
マルシェ選び
まずはマルシェやイベント選びから。
大阪府下に限らず、兵庫、奈良、京都、滋賀でも年中さまざまなマルシェやイベントが開催されています。
もちろん、全国ですね。
東京のマルシェは客でも入場料が必要なところが多いとか。
「どこのマルシェに出店するか!?」からスタート。
出店条件がゆるいマルシェもあれば厳しいマルシェもあります。
コンセプトがガチガチに決まっているマルシェもあれば縁日のようなゆるいマルシェも
集客力のないしょぼいマルシェから大賑わいのマルシェまで。
料金がお手頃なマルシェもあれば高額なマルシェも・・・・
マルシェ情報はなかなか見つからないので、関西圏のマルシェ情報を随時掲載していっています。(メンバーさん限定)
審査にパスする!落ちる・・・
ほとんどのマルシェやイベントでは申込後、審査があります。
審査をパスしたお店だけが出店することができます。
審査にパスすれば出店の準備を進めることができますが、審査に落ちてしまうと、また次回に応募するか、別のマルシェを探すことになります。
審査に落ちた理由を教えてくれるマルシェ主催者もいれば非公開の場合もあります。(ほぼ教えてくれませんが!)
ほとんどの場合は、店舗のジャンルのバランスを主催者で調整した結果と言えます。
例えば、チーズケーキのお店ばかりが出てしまうと、お客さんが分散したり、特定のお店ばかりに集中したり。
でも、チーズケーキ専門、マフィン専門、クッキー専門という風に様々なジャンルが出店していればお客さんの選択肢も増えるしマルシェアの魅力もアップしますよね。
出店準備は余裕をもって
出店が決まれば準備に取りかかります。
初めての出店の場合は、直前にバタバタしないためにも、余裕をもってじっくり準備を進めると良いでしょう。
それでもミスはつきものです!
「何が必要か。「何を準備(用意)するか。」については、マルシェやイベントによってビミョーに異なります。
例えば、テント(タープ)やテーブルなどの什器を用意してくれていることもあれば、公園などのスペースだけを貸し出して、他はすべて出店者で用意しなければいけないこともあります。
一般的なイベントやマルシェは「テントやテーブルを自前で用意。」ということが多いです。
なので、定期的に出店する予定ならテントやテーブルなど、出店時の店舗づくりの什器や備品は用意しておくことをおすすめします。
用意するモノいろいろ
マルシェの出店も慣れてくると、用意する備品なども決まってくるので、販売用のお菓子やドリンクなどをを用意して「当日行くだけ。」となります。
でも、慣れないうちは、何が必要で、どのように準備すれば良いかわからないものです。
紙にチェックリストを作るのがオススメです。
何を売る?
「売りたいもの売る。」のが一番ですが、事前に出店者の顔ぶれがわかれば、それを見て販売商品を変更するのもマルシェ出店で売上をつくるための1つのテクニックです。
例えば、クッキーのお店があったらクッキーを避けたり、しっとり系のお菓子を売っている店舗がないならしっとり系を販売するなど。
当店はカフェなので、「焼き菓子とコーヒーを出す。」という以外、お菓子のお店が多いなら「ドリンクだけ。」という選択をすることもあります。
マルシェ主催者によっては、「今回はマフィンのお店があるので、できればクッキーやフィナンシェでお願いできますか?」などお願いされることもあります。
そういうとき、柔軟に対応できるスキルがあれば、出店できるマルシェの幅も広がります。
お菓子は、何個用意すれば良い?
初めての出店だと、「どれくらいのお客さんが来るのか?」あるいは「どれくらい売れるものなのか?」まったく予測がつきません。
少なく見積もって早々に売り切れて、マルシェ終了まで手持ち無沙汰になるのはつらい。
かと言って、多く作りすぎて余ってしまうのもつらい。
「お菓子を何個用意するか?」については、マルシェ出店慣れしていても、なかなか難しい問題です。
もし、出店までに時間があるなら、各地で開催されているマルシェに遊びに行って、出店者に聞いてみるのもひとつの手です。
実際にマルシェに足を運ぶことで、来場者数や年齢層、また、各店舗の売れ行きなどを肌感覚でなんとなく感じ取ることができます。
当店でも、フードやお菓子などでマルシェやイベントに出店していますが、読みが外れて大量に破棄したり、マルシェ終了後余ったお菓子を、他の出店者に配りまくるといったこともありました。
また、余りそうな気配があれば、イベント終了2時間前くらいから値段を下げてセールをすることで数が捌けやすくなります。
初めてのマルシェ出店場合は「これくらい売れたら満足。」くらいの数量が良いかもしれませんね。
決済方法はどうする?
現金はもちろん、クレジットカードからペイペイ、交通系ICカードなどフルメニューを用意しておけば、心配することは何もありません。
でも、まだ、そういった決済手段が用意できていない場合は現金のみになります。
幸い、現在のところ、世の中キャッシュレス化が進んでいるとは言え、イベントやマルシェ出店者の決済手段は現金が非常に多いのはご存知と思います。
なので、そこは、来場するお客さんも理解していて「クレジットカードが使えないから買わない。」ということもありません。
お釣りをしっかり用意しておきましょう。
※開催場所が観光地で、地域外の人や外国人などが多い場合、万札がよく使われることがあるので、どんなお客さんくるのかは要チェック!
まだまだ現金。小銭や1,000円札の用意はいくら?
室内野外で開催されるマルシェや各種イベント。
決済方法はまだまだ現金が多いです。
そこで、悩ましいのが「お釣り用の小銭や1000円札は何枚?いくら分?用意するか。」という点。
1日に50万円も60万円も売るような大御所店舗さんはまれで、一般的には数千円~、多くて20万円くらいといったところ。
価格設定、どれくらい売れるかによって必要となる小銭や1000円札の枚数も違ってくるので一概に言えないところです。
目安として当店が2022年の6月に出店したときの小銭事情を載せておきます。
100円玉×40枚
500円玉×2枚
1000円札×30枚
合計:35,000円分
結果的に、これで十分すぎるくらいの内容になりました。
今回1万円札を出してきたのは1人だけでした。
また、1円玉や5円玉、10円玉を混ぜて支払う人は0人でした。
とても良い客層のマルシェというのもあり、またキャッシュレス化の流れもあり、あまり細かい小銭を持ち歩く人も少なくなっているのかも知れません。
今回の商品の価格設定は100円単位にしたのもあったと思います。
端数の380円とか450円とかの価格をつけると10円玉もかなり必要になります。
↓価格設定について
価格設定はどうする?
298円や380円といった値付けをしていると1円玉、5円玉、10円玉を多く用意しなければいけません。
価格設定の理想は100円単位か50円単位。
250円、300円、350円、400円、450円・・・というふうに。
そうすることで、計算間違いやお釣りのコインが不足するといったトラブルも避けやすくなります。
「価格はいくらぐらいが売れるのか?」については、マルシェやイベントの来場者の属性によって大きく変わってしまいます。
例えば、「マルシェを目的に(楽しみに)来ている人が多い」場合は、多少高くても買ってくれます。
逆に、フリーマーケットのように「安く買うことを目的」に来ている人が多い場合は「高い」という文句を言ったり値切ってきたりということもあります。
テント(タープ)やテーブル
テントやテーブルが用意されているか、あるいはオプションで申し込まないといけないかは事前に確認しておきます。
必要であれば、持ち運びやすい軽量のものを1セット用意しておくと良いでしょう。
陳列や配置
器やディスプレイを工夫して魅力的な店舗を目指しましょう。
店舗数が多いと、いくら美味しそうなものや魅力的なモノを並べていても埋もれてしまいます。
他店より目につくような置物を置いたり、ディスプレイのレイアウトを工夫したり、服装にも気をつけたり、各店舗いろいろ考えてやっています。
ディスプレイの基本は、「何を売っているか。」「商品の何がウリなのか。」といったことが、見た人に瞬時に伝わるよう工夫すると良いでしょう。
(例)”米粉”チョコチップ・クッキー
(例)”無添加オーガニック”・グラノーラ
(例)”愛媛のみかん”ゼリー
(例)”小麦粉不使用”チョコレート・スフレ
また、お客さんが、どちら方向から(右か左)の流れが多いのかによっても販売品の配置を変えても良いでしょう。
トイレットペーパー!?
いろいろなマルシェがありますが、場所によっては「会場にトイレに紙がない!」なんてこともあります。
当店が出店している、とあるマルシェの会場のトイレには紙がないので、主催者からの案内には毎回、下記のような文言が書かれています。
一応、トイレ入口にトイレットペーパーの自販機がありますが・・・
雨対策
雨天決行のマルシェもあれば、雨が降るだけで中止のマルシェも。
雨の心配なくマルシェやイベントをこなせれば、それに越したことはありませんが、天気だけはわかりません。
万が一の雨対策について必要なものなどをリストアップしておきます。
・カッパ(撤収時作業がしやすい)
・防水系の靴(地面がぐちゃぐちゃでも濡れない)
・傘(トイレなど会場内での一時的な移動)
・タオル
・テントの横幕(横殴り雨対策)
・ビニールシート(荷物の雨除けなどに)
マルシェ当日
決まった搬入時間に搬入しセッティング。
マルシェがオープンしたら、積極的に声をかけてお客さんをブースに呼び込みます。
ただ、「声をかけられたくな人」も多いので、そこは使い分けが必要です。
個人的には「目があって少しでも興味がありそうな雰囲気の人」には声をかけて、素通りするような人は別に声をかける必要はないと思っています。
一瞬で目にとまるようなディスプレイだと、声がけの必要もなく、お客さんも集まってきます。
でも、「なかなか立ち寄ってくれない。」「なかなか買ってくれない。」という場合は、「こんにちは~」から始まって、まず立ち止まってもらうことから始めるとよいです。
「おいしいチーズケーキです。」と商品を売リ込むのも良いですが、「いい天気ですよね~」とたわいのない会話から入るのもお客さんとの間の壁を外しやすくなります。
マルシェ会場内では、どの店舗も「売ろう」と必死で声かけているので、「いかがですか~」という声かけなどは、もはや聞こえなくなっています。
個包装のお菓子「日光」要注意!
ほとんどのマルシェでは、お菓子の販売は「個包装すること」という条件がついています。
なのでお菓子を作ってパッケージ、ラベルを貼って持っていくことになります。
そして、テーブルの上に陳列して販売することになります。
ここでひとつ注意したいのが「太陽光」や「気温」です。
季節にもより(外気が寒い~涼しい時期)、マルシェ内の出店場所によっては、太陽光が長く当たる場合があります。
となると、陳列しているパッケージのお菓子の中と外で温度差ができ、パッケージの内側に結露が発生して、サクサクのクッキーやビスコッティーでも、ふにゃふにゃになってしまうことがあります。
またチョコレートを使っていると、融けてしまって売り物にならなくなります。
これらを回避するには、販売用の個包装のお菓子は後ろに下げておいて、サンプルを裸でショーケースに入れるという方法もあります。
これが当店があるマルシェに出店したときの写真です。
マルシェ主催者さんも初開催、いろいろなルールがあまりきっちりしていなかったので、このように、焼き菓子を裸でショーケースに入れて、注文を受けるたびにケースから取り出して容器に入れて販売しました。
そういう販売方法をOKにしているマルシェは少ないので、通常は個包装を要求されます。
マルシェ終了
おつかれさまでした。
マルシェ終了後は、片付け撤収です。
体力あるオッサンでも、まあまあ疲れますよ。
上記の写真のマルシェなどは、朝6時起き、帰宅は20時とかでしたから。(大阪から滋賀に行ったので!)
ちなみに、大規模なイベントやマルシェの場合、撤収時間なども割り振られていて「撤収タイミングを待たないといけない。」ということがあります。
そうでない場合は、さくっと片付けて、とっとと帰りましょう。
ゴミは出店者がそれぞれ持って帰るのが一般的です。
振り返り
一度出店して「あ~楽しかった。」で終わるのも良いですが、2回目、3回目とどんどん出店をする予定なら、かならず出店したマルシェの1日を振り返りましょう。
良かった点、悪かった点、改善すべき点などをリストアップして次につなげます。
回数を重ねれば重ねるほど、準備もスムーズに当日も順当にこなすことができるようになります。
当キッチンのメンバーさんでも、マルシェデビューのときはプチパニックだったものの、今ではすっかり優雅に出店を楽しむ域にいたっています。
いくら売れるのか?
いくら売れるかは「いくら分持っていくか。」と当日の「マルシェの内容」によってかわります。
全部売り切って売上1万円なら、売り切れたら1万円でそれ以上はありません。(当たり前!)
いくら売れるかは一概に言えませんが、コーヒーとお菓子を提供するスタイルで出店している当キッチンメンバーさんの場合、あるマルシェでは3万円前後、あるマルシェでは2万円程度という感じです。
当店(カフェ)の場合は、コーヒーと焼菓子で出店していて、これまでの実績では5万円~15万円くらいです。
また、販売するモノにもよりますが、1日に60万円も100万円も売るツワモノもいます。(その場で焼いて出すスタイル)
いくら売れるかは、モノにもマルシェにも影響されるので、まずは実績を積むことを優先するのがオススメです。
1回出店するだけで、ぐんと楽になる
当キッチンではメンバーさんのマルシェ出店のサポートを無料でおこなっています。(今のところ→そのうちやめる。)
初めての出店の方などは、もはや「パニックか!?」というくらい、出店前からバタバタしています。
「そんなにビビらんでもええのに。」とは思いますが、やはり、「初めて」となると、誰もがそうなるのは仕方ないですね。
でも、1度経験してしまえば、2回目は「優雅に行動します。(当キッチンメンバーさん談)」と言うくらい余裕が出てきます。
なので、怖い、不安、というのは最初の1回目だけです。
1回さえこなせば、サポートも必要なく、自分(たち)で考えてできるようになります。
サポートっていらんや~んって話に・・・
いや、実際、「作って販売する」という実にシンプルな話ですからね。