マルシェ出店マニュアルを大幅改変中です。
最初は「初めての出店の人」向けだったのですが、それだけだと内容が薄くなってしまったので初級から中級者までが参考にできるように作り変えています。
なお、上級者ともなればマニュアルに頼らなくてもやっていけるので中級レベルくらいまでを想定しています。
初めてのマルシェはどの規模が良い?
大阪、京都、神戸、奈良と関西圏各地で開催されるマルシェ。
土日がメインのマルシェがあれば平日開催が基本のマルシェもあります。
初めて出店するときに、「どこのどんな規模のマルシェが良いの?」とよく聞かれます。
回答としては、「申込みできるところならどこでも!」です。
というのも、人気マルシェとなると競争率が高く出店審査で落ちてしまうことがよくあります。
つまり、出店するマルシェを選んでいたら、気づけば半年や1年で1回しか出店できなかった、、なんてことになるわけです。
もちろん、「その程度の回数で良い。」と言う場合は、問題ないですが、「どんどん出店して売っていきたい!」と思っている場合は、バンバン申し込みをしてください。
どれだけの数を用意したらよい?
それはわかりません(>o<)。
大小様々なマルシェがあり、場所も違うしお客さんも違います。
季節や天候、曜日によって来場者数も変わりますし、同時出店しているお店の種類にも影響を受けるからです。
当店が焼き菓子で出店した小さなマルシェがあったのですが、なんと焼き菓子の店舗だらけで、せっかく用意した「お菓子が1個も売れなかった。」ということもありました。
ジャンルがかぶってしまったのも理由ですが、他のお店より人通りの少ない場所で、かつ、他のお店よりも値段が高かったのも理由です。
このように、同じマルシェ内の出店場所によっても売れ行きは変わるので、一概に「何個用意すれば良い。」という目安はないのです。
もっとも、ディスプレイの項目にも書いていますが、消極的に用意する数を少なくしてしまうと、陳列したときに「見た目がしょぼく」なり「お店感」もなくなってしまうので、ある程度のボリュームは用意したほうが良いです。
売れ残ったら?
売れ残ったら自家消費したり、友達にプレゼントしたりしてさばきます。
用意したお菓子やパンが売れ残ることは普通にあります。
これは一般的な飲食店でも同じです。
当店も洋菓子を提供していたときは、スタッフが持って帰れるぶんはさばけますが、それ以上余ると、悲しいですが廃棄処分となります。
逆に、思いの外売れてしまって出店早々売り切れてしまうこともあります。
これはこれで、「もっと用意しておけばよかった。」と悔しい思いをすることがあります。
ちなみに、同じマルシェに継続して出店していると、ある程度用意するお菓子やパンの数は予想できるようになります。
「天気も良さそうやし、先月(曇りで気温低かった)よりはでるやろうな。ほな、プラス20個で行っとこ。」みたいな感じです。
これが、毎回違うマルシェに出店する場合は、事前に下見などする以外、予測する手段はないです。
出店歴のある人から、「そのマルシェどんな感じやった?」と聞いてみるのも参考になると思います。
けっこうな荷物になる?
テントやテーブルを用意してくれているマルシェもあれば、持参が基本のマルシェもあります。
テントやテーブル持参のマルシェともなれば、当店の場合は、焼き菓子やコーヒーなどを出品する場合、トランクに加えて後部座席を倒して、ぎりぎり入るくらいの荷物になることもあります。
逆に、「室内で開催されているマルシェ(テーブル付き)に焼菓子を出品する。」といったときは、商品(焼き菓子)以外、ディスプレイのための什器などをカバンやトランクに詰めてもっていくことになります。
自動車があれば楽ですが、京都在住のママさんなどは電車やバスを使って大阪、神戸や宝塚など、あっちこっち出店しています。
もちろん、事前に調べて電車やバスなどで行けるマルシェを選んで出店しています。
気温は気にしないといけない?
もちろんです。
寒い時期ならお菓子の品質も維持しやすいですが、暖かい季節になると、どうしても劣化がすすんでしまいます。
せっかく作ったお菓子やパンをおいしく頂いてもらうために、出店者として温度管理や鮮度管理がしっかり考えて対策する必要があります。
また、お菓子類の販売は「個包装」を義務付けているマルシェも多いです。
個包装すると寒い時期でも太陽光が当たると、包装内に結露が発生して「さくさく」が「ふにゃふにゃ」、「パリパリ」も「しなしな」になってしまいます。
チョコレート(コーティング)などは溶けて「どろどろ」になるので、
しっとり系のマフィンやフィナンシェなどのお菓子でも水分を吸収してしまうと、クソまずくなるので注意が必要です。
参考:残念な結露を避けて売れるディスプレイをしよう!
値段はどう決める?
「値段を決める」に詳しく書いていますが、簡単に答えると、「お好きな値段で」ということです。
ただ、せっかく手作りしているものですから「安く」というのはオススメしないです。
市販のものよりも高い値段設定にすることを強くオススメします。
「原価がいくら。」ということも大事ですが、原価から売価を決めるのではなく、「この値段なら売れそう。」、この値段なら「お客さんが納得して買ってくれそう。」そんな値段の決め方が一番良いです。
包材などもありますから、お遊びで出店するのでなければ、しっかり利益が取れるよう計算して値段を決めます。
参考:売れる値段の決め方
PayPayとか用意したほうが良い?
多くのマルシェは、今のところ、現金のことが多いです。
でも、クレジットカードやPaypayなどの電子決済を用意しているとお客さんの利便性が上がるのは間違いないです。
また、「売り上げを作る」のところにも書いていますが、電子決済を使うと1円単位で値段をつけることができるので最大限売り上げが作れるというメリットもあります。
例えば、現金のみで「498円」といった値段をつけてしまうと、1円5円といったお釣りを用意しておかないといけなくなり、計算もややこしくなります。
現金のみの場合は、100円単位にしておくと会計がめちゃくちゃ楽です。
その次は50円、10円と、値段設定が細かくなればなるほど、準備するお釣りも考えないといけないし、当日の計算にも気を取られてしまいます。
参考:マルシェで最大限売り上げよう
出店前にシミュレーションはする?
フリーマケットでは「レジャーシートの上にガラクタを並べて売る。」という光景を良く見かけると思います。
フリマっぽいディスプレイの一例だと思います。
でも、手作りのお菓子をそんな売り方をしたら、見た目から価値がなさそうに思えてしまいます。
1日だけのマルシェ出店とは言え「お店」ですから、お客さんに立ち止まってもらえるディスプレイ、おいしく見せるディスプレイなどは、出店者それぞれが考え工夫するポイントです。
その意味で、初めての出店の場合、自宅でディスプレイのシミュレーションをするのはオススメです。
当日は、緊張や不安で、忙しくもないのにドタバタするものです。
終わってから「あーしたらよかった。」「こーしたらよかった。」と後悔する前に、自宅である程度イメージ作りをしておくと当日の負担も軽くなります。
参考:気づかれる!売れる!ディスプレイの基本