クッキーなど焼菓子の販売ルートや方法8選

焼き菓子やパンの販売ルート8選

お菓子を販売するために必要なのは菓子製造許可

自宅のキッチンで製造したものは販売不可。(通称ヤミ製造)

また、飲食店でも菓子製造許可がなければ、製造販売はNG。

自宅でも、プライベートキッチンと分けたところに別の場所に新たにキッチンを作れば許可を取ることも可能。

さて、今回はお菓子を販売するさまざまな場所や方法(販売ルート)について紹介。

店舗で販売

カフェや喫茶店などを開業して販売する方法。

少なくとも200万円~くらい費用がかかるので「焼菓子だけを販売したい。」という場合は不向き。

コーヒーや紅茶、ランチやディナーなどと合わせてお店として営業したい場合。

当店はカフェなので店頭で提供する他、テイクアウト、デリバリー、各種イベント、マルシェなど様々なところで販売中。

イベントやマルシェ

定期、不定期で開催されているイベントやマルシェに出店する方法。

イベントやマルシェの楽しみは、天気が良ければ屋外の気持ちよさを味わいながら、楽しく販売ができるということ。

イベントやマルシェ主催者によって「出店料がいくら。」とか「売上の何%」というパターンがある。

「出店料」+「売上手数料」という場合も。

上記の写真は京都のイベントに出店したときのもの。

このときは出店料1日8,000円。

2日間、天候にも恵まれ、コロナ明けもあって大盛況。

いつも店内だったのが、屋外でコーヒーを入れたり手作りしたお菓子が販売できたので、女子スタッフも大喜び。

※売上手数料について
当レンタルキッチンには売り上げ手数料というものはございません。売上げの報告も不要。

ネット販売

もっとも手軽に始められる販売方法。

baseなどを使えば簡単にネットショップオープン。

(baseは「例」。おすすめしているわけではない。むしろ、手数料が高いので、コストを気にする人にはおすすめしない。)

写真は、クリスマス限定でシュトーレンを販売したときのネットショップのスクショ。

高級路線で売り出したので、あまり多くは売れなかったけど、お客さまからは「来年も欲しい!」と高評価。(作れる人独立しちゃったどな・・・)

ポップアップ出店

洋服屋さん、雑貨屋さん、美容室などのスペースを一部借りて出店する方法。

上記写真は高槻市の美容室の入り口付近を借りてポップアップ出店したときのもの(カフェス・タッフ)。

ポップアップ出店の場合の出店料金はまちまちで、話し合い次第ということが多い。

「今回は無料でいいよ~」という場合もあれば、「5000円頂きます。」ということも。

知り合いの場合は、無料で貸してくれたり安く貸してくれたりも多い。

そうでない場合は、それなりの料金が発生するのが一般的。

移動販売

写真は、最近盛り上がりつつある(お友達の)キッチンカー。

キッチンカーは設備などを整えて保健所の許可をとるけど、個別包装のお菓子を売る場合は「移動販売」の許可を取れば、車で販売ができる。

キッチンカーは安くても200万円くらいからかかる。

一方、単に移動販売の場合は自家用車で許可がおりるので安価に販売を始めることができる。

当キッチンのあるメンバーさんも普段はお仕事をしながら、月に2、3日ある休みの日に移動販売をするため手続きを進めているそう。

ちなみに、移動販売の場合、車内での調理はNG。

物販のみ。

デリバリー

Uber Eatsを始め、さまざまなデリバリーサービスも盛り上がっているのはご存知の通り。

デリバリー専門でお菓子を販売するのも1つの手。

当店(カフェ)でも2018年からUber Eatsをスタート。

デリバリーと言えば「料理」と思っていたところ、予想外に焼菓子がビュンビュン売れる。

添加物だらけのコンビニのスイーツよりも、無添加のお菓子を望むお客さんが増えてきたのかしら?

デリバリー専門店を始める場合は、どうしても店舗が必要になるので、カフェや喫茶店を始めるくらいの費用はかかる。

デリバリーの導入そのものは、さほど費用がかからない。

ちなみに、Uber Eatsの手数料は売上の40%くらい。

高い。

つらい(ToT)

卸販売

以上の6パターンについては「自分でお客さんに直接販売する。」というタイプ。

一方、お店に販売する場合は、卸販売

直接お客さんに販売するのではなく、どこかのお店に販売するというもの。

そして、お店がお店のお客さんに販売。

この場合、卸先のお店さんがあなたのお客さんになる。

例えば、カフェやレストラン、あるいはスーパーや雑貨屋さんなどへの卸販売。

個包装していれば、販売側は許可不要で販売することができる。

お菓子の卸販売は「買い取り」が大半を占めるので、注文数を作って販売、代金を回収という流れ。

売れ残りの心配もなく、卸先をいくつか持っていると安定的な経営ができるのもメリットのひとつ。

委託販売

委託販売【いたくはんばい】

例えば、美容室さんにお菓子を納品して売れた分だけ代金を頂く。

百貨店などと同じようなやり方。

食品なので売れ残って破棄にならないよう、焼き菓子でも賞味期限の長いものや、冷凍で保管してもらうようなスタイルをつくるのが大事。

キッチメンバーさんでも数名委託販売組も。