マルシェとは、雑貨や食品などの店舗が期間限定で販売を行う1dayショッピングモールです。
1日だけ開催さることが多く、規模の大きなマルシェともなると2日や10日など、数日間に渡る場合もあります。
また、規模も5店舗だけという小さなマルシェから、ロハスフェスタなどのように500店舗以上も出店するような大型イベントまであります。
さて、このマニュアルでは、出店者視線で出店者のために役立つ情報や注意点、販売のためのテクニックなどを紹介していきます。
初めての出店の方から1年目くらいの方をに役立つように構成しています。
屋内タイプと屋外タイプ
マルシェは屋外で開催されるものと屋内で開催されるもの2タイプあります。
屋外マルシェ
屋外で開催される場合は、公園や公園内の道路、神社の境内やショッピングモール内のスペースが使われます。
各店舗はアウトドア用のテントを張って、ブースにして販売を行います。
屋外で開催されるマルシェは、テントとテーブルを持参してブースを作ることが多いですが、テントやテーブルがない人のためにレンタルが有料や無料で用意されていることもあります。
箕面市のキューズモールで定期的に開催されている人気の「みのママ・マルシェ」は、テントとテーブルが一体型になった木製のブースを無料で貸し出してくれます。
屋内マルシェ
屋内もいろいろあって、イベントホールや貸し会議室、ショッピングモール内の通路や公共の施設など。
屋内で開催されるマルシェは、テーブルだけを用意して販売を行います。
テーブルは各自用意しなければいけなかったり、マルシェ側が用意してくれている場合もあります。
また、次の写真のように室内マルシェでも演出の一貫としてテントっぽいデザインのブースが用意されていることもあります。
いずれにせよ、マルシェは屋内と屋外のタイプがあって会場も規模も見た目もバラバラ。
開催される曜日も平日のこともあれば、土日や祝日のこともあります。
また、「これでマルシェ言うな~」と言いたくなる「しょぼいマルシェ」から大人気のマルシェまで、いろいろありすぎて全部紹介するのは大変です。
マルシェの見つけ方と選び方
マルシェの募集はインターネットのホームページ、ブログ、SNSなどいろいろな方法があります。
紙だけ配られてインターネットにもSNSにも情報がないマルシェもありました。
そういったマルシェ情報を自分で見つけて応募するのが基本ですが、当キッチンで視察したり出店したマルシェ情報は、まとめていっているのでメンバーさんは参考にしてください
各マルシェには必ずと言っていいほどテーマがあります。
ロハスフェスタなどは、文字通り「ロハス(環境保護や健康)」がテーマになっています。
また、「自然食」というテーマだったり「手作り」というテーマだったり、各主催者がテーマやコンセプトを決めて開催されています。
なので、マルシェを選ぶ時は、自分の作っているものにマッチしたマルシェを選ぶようにします。
ママによるママのためのマルシェに、「オッサンによる、オッサンのための商品で出店したい!」と言っても100%断られます。
各マルシェでは、募集要項を公開しているので事前にしっかり内容を確認して申し込む必要があります。
マルシェの申込み
出店したいマルシェが見つかったら申込みをします。
ネット申し込みやメールのみなどいろいろな申込み方法があるので確認します。
出店の募集開始は1ヶ月前というパターンが多く、ロハスフェスタのような大きなイベントともなると3ヶ月も4ヶ月も前から募集が始まります。
出店するための資格や条件
洋服や雑貨、アクセサリーの販売は許可はいりませんが、食品の販売の場合は、菓子製造許可や飲食店営業許可、惣菜製造業の許可など、ジャンルに応じて許可が必要になります。
いわゆる闇製造の人がマルシェに紛れこんでしまうと、「責任感のないええ加減な主催者」と言われ兼ねないので、主催者側も神経を使うところです。
当キッチンを利用してお菓子を作る場合は「菓子製造許可」と「飲食店営業許可」があるので、個別で許可を取る必要はありません。
また、当店(カフェ)のようにドリンクからフード、お菓子などを販売する場合、ガスや電気を使うことがあるので、「その提供があるかどうか。」あるいは、「禁止になっているかどうか。」かは必ずチェックします。
なお、お菓子やパンの販売の場合、主催者側で「必ず個包装し食品製造ラベルを貼る」ということを義務付けしていることが多いです。
そうでないゆるい主催者もいますが、実は昨年、ラベルを貼っていない惣菜パンを食べて食あたりしました(>_<;)。
ゆるい主催者には、意識の低い出店者が集まるものなのでしょう。
出店審査
マルシェに申し込むと「必ず出店できる」とは限りません。
主催者側で審査を行って、審査に通った店舗だけが出店できます。
特に、テントやテーブルを持っていかなくても出店できる屋内外のマルシェは、車を持っていない人が集中して、競争率が高くなり、なかなか出店できないことも多いです。
みのママ・マルシェなどは、その典型で、確か「30件応募があって2、3店舗しかでれない。」といった人気ぶりです。
他のマルシェでも競争率50倍なんてのも聞いたことがあります。(50件中1店舗だけ)
審査については、マルシェのテーマに沿った出品物かどうかや、主催者によっては経験を問うような場合もあります。
出店審査に通りやすくする方法についても後で紹介しています。
出店料詐欺に注意
「マルシェに出店したい。」という人やお店は多いです。
なかなか審査に通らないマルシェがあることも触れました。
そういった「出店したい人」の心理につけこんで、「出店料を騙し取る」という悪いやつらも、今後出てくる可能性がないとは言えないので、一応、頭の片隅に置いておくと良いです。
当店はカフェをやっていますが、2017年に「グルメンピック」という食のイベントの誘いがありました。
「もっと宣伝をしなければ。」「良いアピールの場になりそう。」ということで出店を検討していましたが、主催者を調べてみると「どうも怪しい・・・」ということで申込みはしませんでした。
結果的に詐欺事件とニュースにも取り上げられ騙されたお店はなんと500店舗。
総額1億3000万円もの被害になったそうです。(危なかった!)
https://www.jprime.jp/articles/-/9890?display=b
今後、マルシェ開催を謳って出店料だけを騙し取る悪いやからも出てこないとも限らないので、出店する際は、しっかり内容を見て決めたいですね。