当キッチンメンバーさんで、ネット通販をやっている人もいます。
今回は、ネット通販をやる上での、ちょっとしたポイントというかヒント的なことを5つほど紹介します。
予約制でロスなし
焼き菓子はもちろんのこと、パンでもゼリーでも、食品なので賞味期限があります。
当たり前ですね。
販売するうえで、絶対に避けたいのが廃棄ロス。
賞味期限が切れたお菓子を捨てることほど、心が痛むことはありませんよね😭
なので、100%ロスを避けるためには予約制で販売するのがパーフェクトなやり方です。
例えば、「4月の焼き菓子便の予約を受け付けます。締切は3月20日です。」といったお知らせをします。
それで予約を取って、20日が来たら締め切る。
注文数だけ作って、できあがったらお客様にお届け。
完璧でしょ?😏
見込み製造で攻める
キッチンメンバーさんで、ネット通販で成功している人もいます。
その方は、予約制ではなく「見込み製造」。
一定数のお客さんがついているので、いちいち予約を取るよりも、見込みで製造したほうが、オペレーションが楽になります。
見込みは、経験による勘が頼りになってしまいますが、今のところ毎回完売のようです。
「完売したら、また作る。」ということを繰り返しています。
人気店ともなれば、お客さんも増える方向なので、多少のロスのリスクは承知のうえで、ガンガン攻めるのは良いことだと思います!
宅急便は投げまっせ~
梱包に関することです。
以前、佐川急便の倉庫で荷物を投げている動画がSNSなどに投稿されて炎上したことがありました。
でもね、そんなこと、宅配便の倉庫では100%当たり前のことなんですよ。
仕分けのときに荷物を投げるのは、外出するときに服を着るのと同じくらい当たり前のことなんです。
だから、「何を今さら、そんなことで騒いでんねん。あ~ほちゃうか~。」というのが運送会社の本音です。
もちろん、ガラス製品や陶器製品など、明らかワレモノなどは投げませんよ。
重量物も物理的に投げることはできまてん。
仕分けをする人たちは、荷物を持って「軽いやん。服とか、それ系やな。」と判断して、ポイッとを投げます。
投げる理由は、仕事を早く進めるためです。
一個一個の荷物を丁寧に扱っていたら仕事が終わらないからです。
なので、残念ながら、焼き菓子などは軽量物なので確実に投げられる運命にあります。
※「冷凍のケーキ」などは丁寧に扱われる。(仕分け現場では嫌がられるけど!)
「ワレモノ」とか「お菓子」とか書いていても確実にスルーされると思ってください。
そこで重要となるのが梱包方法です。
投げられることを前提に、割れないようしっかり梱包することです。
割れてクレームがあったり、送り直しとか面倒くさいですからね。
「プレゼント用のサブレ割れててんけど。誕生日に間に合えへんやん。どーしてくれんねんヽ(`Д´)ノ」
そんなクレーム受けたくないですからね。
通販システムを使うべし
インスタでフォロワーがたくさんついて、焼き菓子のネット販売を始めることになった人がいます。
彼女、ネット系が苦手なんですね・・・
「そんだけ注文が入るんやったらbase(ベイス)とか通販サイト使ったほうが楽やで。」と助言しました。
でも、残念ながら、未だにインスタのメッセージ機能を使ってお客さんとやり取りをしています。
となってくると、処理できる注文数には限界が出てきてしまいます。
せっかくお客さんが増えてきても、製造や梱包、インスタやTwitterの投稿作業、そしてメッセージのやり取り。
それだけで1日が終わってしまいます。
個人的にもネット通販を始めたころ、同じような経験で苦労したことがありました。
送り状なんて手書きしてましたから!(アホちゃうか!)
そこで、通販システムを使えば、注文に関するメッセージのやり取りは100%カットできますので製造に集中できますし、適度にお休みも取ることもできます。
ネット通販をするのに、いちいちメッセージでやり取りする方法は、「注文をしたいだけ。」のお客さんにとってはおっくうに思われてしまいます。
それが後々、「客離れ」という、販売者としては絶対に避けたい残念な事態を招くこともあるので、通販システムは使っておくを強くオススメします。
base(ベイス)をオススメするわけではないですよ。
「簡単に楽にネット通販できるシステムは使わないと損でっせ。」というお話でした。
オペレーションは常に改善
飲食店で働いた経験のない人には、ちょっと、むずかしい言葉かもしれません。
オペレーションとは、「注文が入った」→(「製造」)→「梱包」→「発送」→「お客さんにお知らせ」といった業務の流れやそれぞれの作業のことです。
お客さんが増えない前提、あるいは趣味の販売なら、別に何も考えなくてもいいでしょう。
でも、限られた時間の中でお菓子作りとネット通販をやっていたり、お客さんが増えてくることを想定するなら、業務はできるだけ短時間で済ませるよう、常に考えないといけないんです。
レシピの改善をするように、お菓子作り以外の作業についても、ひとつひとつ「どうやったら、はよ終わらせるかな?」という視点で、自分自身の作業を見直します。
当店(カフェ)でも、キッチンでの作業内容の効率化のため、工程を見直したり、作業が早くなる道具などを取り入れるなど、常に客観的に見直す作業をしています。
その結果、今まで2人必要だったろころ1人で済んだり、2時間かかっていたお菓子作りが1時間で済むようになったりしました。
お菓子作りのレシピの見直しをするように、工程も見直してあげてください。
それが、しっかりできてくると、どんどん時間が生まれてきますよぉ~
(^o^)v
余談
よく「本業なんなん?」て聞かれます。
本業はネット通販(20年)とカフェ(10年)、起業コンサルティング(15年)です。